2020年7月、某ハウスメーカーにて注文住宅でマイホームを建てました!家を購入することは(基本的には)一生に一回のことでしょうし、私は幼いころからマイホームを建ててそこで自分が暮らすのは叶えたいことの一つでした。
念願叶い住み始めた我が家は2年半ほど経った今でもかなり快適、いや、むしろ住み始めたときよりさらに快適っ!と思えるほど住みやすい家だな~と実感しています。実家住まいの頃から「将来自分の家を持ちたい」、「マイホームを建てるときはああいう所はこうしたい」とよく考えていました。インテリアも好きなので、配置や間取りを考えるのもとても楽しい作業だなと思っていました。
ただ、実際の家づくりは本当~に色んなことを考えなければならず、楽しい時間でもありましたが、当時はそれなりに大変でした!!毎週毎週お休みの日は打ち合わせでハウスメーカーへ出向き、悩んでも悩んでも、結局また悩む・・・みたいなことが多々ありました。それでもやっぱり建てて良かった!と思える我が家に今となってはなっています。
今回はそんな我が家の家づくりの最初の悩みであった、「そもそも2階建て?平屋?どっちが良いの?」をテーマに記事を書きました。
「2階建てと平屋、どっちが良いか?」の悩み
戸建てにお住まいの皆さんのご自宅は何階建てですか?
注文住宅での家づくりでまず初めに決めるのは「そもそも何階建ての家にするのか?」ということでした。それを決めないと間取りや家のデザイン、庭の広さ、駐車スペースなど、何も決めることができません。ちなみに、我が家は現在共働きの夫婦2人世帯です。
実家が2階建てだったこともあり「建てるなら2階建て」くらいにしか考えておらず、私自身、平屋の選択肢は当時全くありませんでした。
平屋のイメージとしては古い?というか昔っぽい??みたいな・・。正直自分の中に平屋での具体的な生活の画が出てきませんでした。
2階建てのメリット・デメリット
そこで、まずは2階建てのメリット・デメリットについて考えてみることにしました。
【メリット】
①部屋数を確保しやすい
2フロアあれば、1階はリビングを広めに取り、キッチン、洗面所、トイレ等を設け、個人の各部屋をすべて2階に設置することも可能。
②一つの部屋の広さを確保しやすい
③垂直方向に空間を確保できるため、限られた敷地の中で広さを取ることが可能
④延べ床面積が同じ家なら、平屋よりも基礎や屋根部分を半分の大きさで済ますことができるため、建築コストを抑えられる
⑤プライバシー空間が確保しやすい
フロアを2つに分けることがそもそも空間を仕切ることになる。部屋数を多く設けられることでプライ ベートな空間を作りやすい。また、高さがあることで外からの目線が届きづらくなるため覗かれにくくなります。
⑥ベランダや屋上がほしい場合は設置が可能
【デメリット】
①部屋数が多いことで掃除やメンテナンスの箇所が増える
部屋自体の掃除はもちろんのこと、各部屋のエアコンや室外機、窓、網戸等、掃除やメンテナンスの箇所が多く存在します。
②階段の掃除をしなければならない
階段はルンバ等のお掃除ロボットも使えませんから、自力での掃除が必須になります。
③部屋までの動線が長い
自室を2階に設ける場合は、部屋に物を取りに行ったり買ってきたものを運んだりする場合にいちいち階段の上り下りが必要となり、移動が面倒。また、洗濯物を干したりする場合は家事動線も長くなり、干すために2階へ上がり、乾いたらまた1階の収納まで運ぶなど効率が悪いことも。
④高齢になると2階がデッドスペースになる場合がある
高齢になり、子供も同居していない場合には、1階での生活がメインとなり、2階は物置となってしまっているケースが多いようです。
⑤ベランダや屋上を設けた場合には掃除やメンテナンスが必須
ベランダや屋上については基本的に屋外に設置されていると思いますので、劣化もそれなりに進みます。そのため、こまめな掃除やメンテナンス、その費用もかかってきます。
平屋のメリット・デメリット
続いては平屋(1階建て)のメリットとデメリットについて考えてみましょう。
【メリット】
①生活動線が短いため効率が良い・家事の負担が少ない
各部屋へのアクセスが簡単なので、動線が効率的。外出しようとした際、何か忘れ物に気づいて取りに戻る場合にも自室までの距離が短くて済む。洗面所やトイレ、リビング、キッチンが自室と同じフロアにあり、いちいち階段の上り下りが必要ないため生活していてラク。洗濯物を干し、乾いたらたたんで収納するという一連の行為も横移動だけで済む。重量のある物を購入しても上下に運ぶ手間が無い。
②家族とのコミュニケーションが取りやすい
1つのフロアにリビングや主寝室、和室、書斎等の各部屋があるため、必然的にコミュニケーションを取る場面が多くなる。家族の気配を感じることができるので何かあっても安心して生活しやすい。
③屋外へのアクセスが良好
万が一、地震等の災害に見舞われどこか屋外へ避難することになった場合に、玄関や自室の窓などからすぐに外へ出ることが可能。
④災害に強い
2階建ての家と比べると、平屋は重心が安定しているため、大きな地震に襲われても揺れが小さくて済む。つまり、被害を抑えやすいと言えます。また、2階建てよりも壁面積が少ないので、台風や強風による被害を受けにくいと思われます。
⑤バリアフリー仕様の家を作れる
階段を設けないことで転落事故等を防ぐことはもちろん、平屋であれば段差を最小限に留めた家づくりが可能と思われます。そのため、高齢になるまで長く居住することを考えて、平屋を選択する方も多くいらっしゃるようです。
⑥メンテナンスコストが2階建てより抑えられる
住宅の規模や仕様にもよりますが、平屋のほうがメンテナンスコストは安く済ませることが可能。2階建ての場合、外壁や屋根の塗装をする際に大掛かりな足場を組む必要があります。スペースの確保や追加設備等が必要な場合もありその分コストが膨らみやすくなります。また、日々の掃除箇所の多さ(階段や部屋数)などを考慮すると、ランニングコストを含め、平屋の方が安くなりやすいようです。
【デメリット】
①広さや部屋数を確保しにくい
1つのフロアでリビングやキッチン、洗面所、トイレ、浴室、各自の部屋等を配置する間取りのため、敷地に余裕が無い場合、おのずと各部屋のサイズ間は小さめになると思われます。(廊下の有無や居住する人数にもよると思いますが。)
②空き巣等に狙われやすい
屋外へのアクセスが良いことはメリットでもあるのですが、デメリットにもなり得ます。平屋は2階建て住宅に比べると、空き巣等に狙われやすいようです。ワンフロアのため壁面に窓の数が多かったり、中が覗きやすいことが要因と思われます。最近の住宅はセキュリティ面についてかなり重要視されているため、窓ガラスが強化されていたり、鍵の部分が二重・三重ロック仕様になっていたりと様々な工夫がされているため、あまり問題にはならないかもしれませんが、窓の配置や外構等を含め、防犯対策はよく検討する必要がありそうです。
③立地によっては日当たりが悪い物件もある
周りの環境や部屋の配置にもよりますが、平屋は日光が届きづらいことがあると思います。周辺の住宅が2階建てだったり、マンションやアパートがあるような場合、ある程度広い土地が確保できない限り日陰になってしまう可能性があります。そういった場合には、窓の位置や中庭を作る等の工夫が必要かと思います。
④プライベート空間を確保しづらい
1つの階にすべての部屋があるため、ドアの開閉や足音などが家の中で響いてしまうことが考えられます。また、部屋の出入りをお互いに把握しやすい環境でもあるので、プライバシーを確保しづらい面もあると思います。家族の目や生活音が気になる場合は間取りを考える際に部屋の配置や生活動線をよく検討する必要があるかと思います。
⑤家のデザインに工夫が必要/窓はカーテンで閉めっぱなしになる可能性も・・
高さが出ない分、比較的小さく見えやすいため家のデザインや外構が上手くされていないと外観がおしゃれにみえにくいかもしれません。また、せっかくリビングに大きな窓を設けても生活が始まったら外部からの視線が気になり、それを遮るために結局いつもカーテンで閉めきり状態!なんてことも考えられます。外構や植栽、ライト等を使用し、家周りにデザイン性を持たせることでトータルバランスを図ることも必要かと思います。また、大きな窓を設ける場合には配置に気をつけたり、中庭を作ったりという工夫があると良いと思います。
最終的な我が家の決断は・・?
さて、最終的に我が家はどうしたのかというと・・・
結論!!
我が家は、「2階建てのような平屋」という形を取りました!!
どういうこと???
ご説明しますと、"平屋にするか2階建てにするか"を悩みハウスメーカーさんに相談したところ、「平屋の暮らしをメインとしながら小屋裏空間をプラスする」のはどうか、とのことでした!
主な暮らしはワンフロアで完結しますが、2階にも空間を設け「子供室」や「来客用寝室」、「趣味部屋」等として使える部分も確保するというものです。
我が家は、小屋裏部分にふたつの部屋とトイレ、納戸を設けました。
自分たちの部屋やリビング、キッチン、浴室、洗面所、トイレ、和室等、生活する上でのメインルームは全て1階に設けることにしました。
これが本当に暮らしやすくて、自分の性格や生活スタイルに合っているなと感じ、とても満足しています。
今回は我が家の家づくりの最初の悩みをお話しました。家づくりをご検討されている皆さんに少しでも参考となる記事となりましたら幸いです。
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